清澄庭園~名石と美しき泉水~


先日、明治時代の代表的な『回遊式林泉庭園』として知られる、清澄庭園に行ってきました。
公式パンフレットにも、”泉水に映る、歴史と名石と緑”とキャッチコピーのあるとおり、
非常に美しい自然と、珍しい石が絶妙に配された見事な和風庭園でした。

清澄庭園、入口付近からのの景色

この清澄庭園は、江戸の豪商、紀伊国屋文左衛門の屋敷跡と伝えられています。
現在の庭園の姿は、明治時代に三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎が社員の慰安や、
貴賓を招待する目的で造られたものだそうです。

清澄庭園、名石1

特に、海運業で巨額の富を得た会社のPRとしてなのでしょうか。
日本各地から汽船を使って集めた名石がこの庭園のメインのひとつとなっています。

清澄庭園、名石2

石に対してのこだわりが随所にみられます。下の写真は磯渡り。
大人でも渡るのは結構怖いです。

清澄庭園、磯渡り

ユリカモメやカモなど、水鳥もたくさん!
ユリカモメは不忍池や夢の島などでも見られる、”東京都の鳥”です。

清澄庭園、ユリカモメ

庭園なので、植物も季節ごとに綺麗な様がみられるよう、多種多様です。
この寒緋桜(カンヒザクラ)は、これからが見頃。まだ花が開ききってませんでした。

清澄庭園、寒緋桜

5月ごろにはツツジ、6月にはハナショウブが見頃とのこと。
そこらの大名の庭園と同じように、いつ来ても来客を楽しませることのできる、見事な造りの
庭園となっています。

昔は隅田川から水を引いていたので、水位が変わったりと、植物以外でも景色の変化が
あったようですが、今は雨水がたまった普通の池となっています。
湾岸の浜離宮やなどのように、海の満ち引きなどの影響がないため、
それがかえって静かな情景を作り出し、落ち着いた都会のオアシスとなっています。

★インフォメーション★
清澄庭園
東京都江東区清澄3-3-9

都営大江戸線、東京メトロ半蔵門線
『清澄白河駅』より徒歩3分。

ホテル機山館からは、都営大江戸線1本。約11分です。